ターコイズは古くから世界各地で採掘されてきました。 今でも採掘が行われている鉱山は、アメリカはネバダ・アリゾナ・ニューメキシコ・コロラド の4州、他にイラン・中国などです。 石の色、マトリックスの入り方、硬度、鉱山の産出量など、産地によって異なる特徴がターコイズの価値を決めます。 また、ターコイズは鉱山名で呼ばれ、ディーラーやコレクターの間で取引されています。 ここでは様々なターコイズをご紹介致します。 |
アリゾナ州南部の町ビズビー近郊で1974年より、 本格的に採掘が始まった、世界的に有名なターコイズです。 深みのある青で、紫色の霧がかかったように現れるマトリックスが特徴です。 また、スモーキー・ビズビーと呼ばれる紫に近い石も産出されています。 ターコイズとしては珍しく価格が高騰した石の一つです。 70年代をピークに大量に発掘され、現在は閉山しています。 |
アリゾナ州グリンリー郡にあり、大規模な露天掘り鉱山。 ターコイズはこの鉱山の副産物として採掘され、濃いブルーから薄い水色発色し、 黄鉄鋼(パイライト)が混じることで茶色くて細い筋状のマトリックスが現れるのが特徴です。 |
アリゾナ州グローブに位置する巨大鉱山から副産物として産出。 1960年頃から採掘が始まり、現在も安定した供給が約束されている数少ない鉱山の一つです。 色合いが均一で模様があまり入らないためズニ族のニードルポイントやインレイによく使われます。 |
アリゾナ州北西部のミネラル・パーク・マイニング地区にある全米最大規模の鉱山。 山の片側で採れる石はイサカピーク、もう片側で採れる石はターコイズマウンテンとよばれています。 青い石に黒い線、黄鉄鉱と水晶が混じるのが特徴です。 |
コロラド州南部の町マナッサにあります。 キングスマナッサ・ターコイズの特徴は、青緑色の石に金色や茶色のマトリックスが入った美しいカラーコントラストです。 淡い水色の石も採掘されるが、緑色の石がもっとも人気です。 |
コロラド州中央のクリップルクリークに位置し、今も2ヶ所の採掘場掘られています。 金鉱の副産物として産出し、カットに耐える強度があるため、ズニ族が制作するフェティッシュ(動物の形に彫刻した石のお守り) に使用されています。 |
コロラド州南部のラハラ近郊に位置し、1901年頃から採掘が開始された古い鉱山です。 透明感のある水色の石に、赤黒いマトリックスが入るのが特徴です。 小さな石が大半で、ビーズとして加工するのに適しています。 コロラド州で採掘されるターコイズの中では、最も質の高い石といえます。 |
ニューメキシコ州グラント郡シルバーシティーにある鉱山の一部から産出した。 タイロンという名は一つの鉱山を表すものではなく、鉱山の一部の呼称である。 色はビズビーに通じる青で硬くて透明度が高く、黄鉄鉱などのマトリックスが入ります。 |
ニューメキシコ州リンカン郡に位置する鉱山。 緑色がかかった石が多いが、稀に青い石も採れます。 品質の高い石はごく稀にしか採れません。 |
ニューメキシコ州サンタフェの近郊にある、アメリカ最古のターコイズの鉱山の一つです。 700年以上も昔からネイティブアメリカンが採掘していたと言われています。 幅広い色合いのターコイズが生成され、珍しい色になればなるほど高価になります。 |
1929年に採掘が始まり、1961年に閉山したナンバーエイト。 水色から青の石に、黒、茶、金色のウェブが特徴です。 ターコイズの中でも高額で取引され希少価値が非常に高いことでも有名です。 今も尚人気が冷めることなく大変コレクターが多いことでも有名な鉱山です。 |
1920年ネバダ州南西部のエスメラルダ郡に位置する鉱山で、 脈状で透明度の高い石と、魂状の石が産出する。 黄茶色の線が混じる『ゴールデンウェブ』という石が最高級とされています。 マトリックスは黒・茶・黄茶。 深い青やエメラルドグリーンなどのバラエティー豊富な鉱石が採掘されました。 |
1967年から1969年の計3年間しか採掘されなかった非常に希少な石です。 ターコイズの中でも最も希少価値があると言われており、細かい網目模様が特徴的で、ハイグレードのランダーブルーは 市場でも高値で取引されています。 |
ネバダ州ランダー郡で、1934年から掘られている巨大な鉱山の一つから採掘されました。 緑色から青色まであらゆるカラーバリエーションが採掘される事で有名です。 現在は閉山されています。 |
2003年8月、ネバダ州ミネラル郡のキャンデラリア山脈で発見され、 掘り進むたびにターコイズの色が濃くなるという、今後最も期待のできるターコイズの一つです。 |
別名インディアンマウンテン、ティンバーラインと呼ばれており、 きれいな水色の石に黒、茶、黄茶色のマトリックスが均一に入るのが特徴です。 1970年に羊飼いによって発見されたと言われており、チャールズ・ロロマもジュエリーに愛用していたそうです。 |
ナゲット(塊)で採れ非常に硬い。銅に亜鉛が混じって黄緑色に発色した「ファウスタイト」という別の鉱石も採掘される鉱山でもあり、 きれいな青から緑がかった色の石が出ます。 |
ネバダ州ランダー郡に位置し、明るい水色から鮮やかな青色の石に赤いマトリックスが入ります。 ランダーブルーターコイズと見分けがつかないほど美しい石も採掘されており、 大きいものは採掘されにくビーズなどに使われることが多いです。 |
1970年頃からターコイズの採掘が始まった鉱山で、 魂状の場合は真っ青な石に赤いマトリックスが入っています。 マトリックスは赤・黒・茶・黄茶などがあります。 |
ネバダ州ランダー郡コルテスキャニオンにあり、1912年頃から採掘が始まり、 膨大な産出量を誇ります。現在も採掘が続けられています。緑から青緑の石が採れ、 ビーズを作るのに非常に適した石です。 |
ネバダ州エスメラルダ郡にあり、1970年代から採掘が始まりました。 鉱山としては新しく、現在も採掘が行われています。 淡い水色から濃い青、薄い緑から濃い緑まで、カラーバリエーションが豊富です。 青みが強いものはハイグレードで特に美しい。 |
ネバダ州ニエ郡にあり、1902年頃から採掘が始まりました。 現在も採掘が盛んに行われており、遠くから眺めると一面青く見えるほどターコイズが豊富な場所です。 深い緑から濃い青の石が採れ、マトリックスが入っているのが特徴です。 |
ガドバーはドライクリークとも呼ばれており、1932頃から採掘が始まり、少量ながら現在も採掘されています。 水色から濃い青の石に赤いマトリックスが入り、水晶が混じることもあります。 成分にアルミニウムが多く含まれることから白みが強く、透明感のあるミルキーブルーに石ができます。 |
ネバダ州ニエ郡にあり、1907から採掘か開始された歴史のある鉱山です。 最初に出た石が、イースターエッグ(淡い水色にペイントした鶏の卵)の色に近かったため、 この名前が付けられたそうです。 別名『ブルーマウンテン』・『ブルージェム』と呼ばれることもあり、 淡い水色や濃いブルー、グリーンの石に、黒や茶色のマトリックスが入るのが特徴です。 |